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吹コン2024 課題曲4⑦

更新日:2024年7月17日

練習番号Gの続きからとなります。

Gからは曲調がころころと変化しますが、もっとも気を付けるべきはフレーズの最後の和音。

課題曲には「和音の極めどころ」というものが存在します。

曲によって出現場面は違いますが、フロンティア・スピリットの場合はGに3か所出現します。

121・128・138小節目が該当します。

特に難しいのが121小節目になりそうです。強奏からクレッシェンドのあとなので、どうしても雑になりがちな場面です。

バンド全体でハーモニーの意識を持つようにするといいですね。


132小節目に2分音符あるパートは音価に気をつけましょう。


練習番号Hからは再び第1マーチが登場します。

正直、聴いている人たちは飽きてくる・・・その雰囲気を変えるのが147小節目のティンパニ、副旋律のサックス・ユーフォニアムです。

練習番号Aではトロンボーンがハーモニーでしたが、ここではホルンに変化してます。和声も変化しているので、微妙な違いを演出できるようにしたいですね。


練習番号Iは再びE♭durに戻ってきます。ストーリーとしてはいよいよ完結に入る場面。

伏線もしっかり回収に来てます。いくつもの動きがあるのでバランスをしっかり考える必要がある場面です。ffですがバンド全体で鳴らしてしまうとごちゃごちゃしてやかましいだけになってしまうので、優先順位をつけて、バランスを整えたffを目指しましょう。


主旋律のトランペットはテヌート気味の演奏にならないように気をつけましょう。

スタッカートはあまり短くならないように、歯切れよく演奏するといったニュアンスで演奏すると良いと思います。


170小節目からは2nd/3rdクラリネットとサックスが曲を押し広げていく流れを作り、それが174小節目からの中低音の流れに引き継がれます。ここのつながりをしっかりといしきした表現がこの場面の重要ポイントになります。


176小節目からの4分音符はやや音価が長めになります。

加えてrit.が掛かるため、練習番号Jのサックス・トロンボーン~コントラバスの1拍目の入りがとても難しくなります。

ここは指揮者としっかりとタイミングを合わせる練習が必要です。

はっきりとわかる和声進行なので、バランスも必要ですし曲を推進していく圧力も必要です。セクションでしっかりと合わせましょう。


すごくこだわっているのが182小節目にF♭で入るパート。

和音で見るとE♭durとE♭mollが混在した状況になります。

物語がいよいよ終わると思ったところに新たな試練が!!みたいな感じですね。

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鬼滅の刃で無限列車編終了後に突如現れた新たな敵!わかりやすい笑


何が言いたいかというと、この曲は「次回へ続く!」で終わるわけです。

物語を完結させるなら185小節目のE♭durで終わりますが、中低音のE♭で終わっているのがその証拠。最後のEフラットは山型アクセントですが、強く終わらせるのではなく物語を打ち切るような音の打ち止めの意識のほうが重要かと考えます。

この終わり方にはいろんなパターンがあります。どんな物語を作るのかでも変わってくるのであくまでも一例と思って参考にしてください。



ということで、最後まで一気に解説しましたが、コンクールまでいよいよ1ヶ月となりました。場所によってはすでに予選がスタートしているとこもありますが、残りの期間を悔いなく過ごしてください!

その一助になれば幸いです!


感想、質問、拡散、いつものように大歓迎です!

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