パート練習は必要ですか?
- regene2024
- 2024年5月27日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年6月9日

今回は頂いた質問への回答です。
Q:「パート練習はしたほうがいいですか?まだ曲が吹けないので個人練習を優先してはだめですか?」
A:パート練習は毎日やろう!
(解説)
1.パート練習しないとパートの音は成長しない。
個人練習しないと個人のスキルがアップしないのは当然ですが、パート練習しないとパートの音が成長しません。
例えば音型ひとつとっても、個人ならどんな形でも問題ないですが、パートになると同じ形にそろえる必要がありますよね。
音量、バランスなんかも同じ。パートにはパートで必要な音があるのでそもそも個人練習とパート練習に優先順位をつけるほうがおかしい。
パート練習の一番の成果は「音色」だと思います。そのバンドの音ってありますが、これは顧問の先生の指導とかの話ではなく、パート練習の中で伝統的に引き継がれていくものです。おそらく、毎日やってたらいつの間にかバンドの音になってたという感覚だと思います。
2.個人の課題とパートの課題はわけて考えよう!
質問に「まだ(曲が)吹けない」とありますが、ではいつになったら「吹ける」と言えるのか?音楽に終わりはない!とかいう話ではないですが、もっと単純に考えましょう。
時期的にもコンクール課題曲・自由曲が想像しやすいと思いますが、次の3つのパターンのうち、どれが一番早く目標とするレベルに到達するでしょうか?
①個別で完璧に仕上げてからパート練習に臨む!
②個別とパート練習を並行して進める!
③パート練習で徹底的に揃えていく!

これはどう考えても②が圧倒的に多いと思いますし、実際にその通り。
パート練習で自分の課題を明確にすることで個人練習の精度が高くなるので、必然的に目標達成も早くなります。①の場合は手探りを音を探している状態なので一番時間をロスするパターン、③の場合は個人の課題を解決する時間が無いので、①ほどは無いけど時間をロスするパターン。
パート練習では手本となる先輩がいたり、表現が上手い人がいたり、自分には無いものを持ってる人たちが集まるわけですから、技盗み放題状態!これをしない理由がほかにありますか?
3.仲間意識の成熟
意外とこれは大切だと思ってます。吹奏楽は団体競技で、一人が上手くても良い演奏とはなりませんよね。逆に誰かが音を外したから失格ということもありません。
それよりもバンドとして音が成熟しているのかが大切。
ここで必要なのが仲間への信頼感だと思います。

ハーモニーとかは信頼の塊ですよね。
3rdが根音で支えてくれるから、2ndがしっかり音程を取ってくれるから、などお互いを信頼していないと音楽は成立しませんから。
何回も何回も繰り返して一緒に練習するからこそこの信頼は生まれます。
今回はQ&Aでしたがいかがでしたでしょうか?
パート練習の大切さが少しでも伝わればうれしいです!
人が集まると無駄な時間も発生しやすくなるので、その点は先輩がしっかり引き締めましょう!!
吹奏楽にまつわるいろんな質問大歓迎です!課題曲分析への質問もどうぞ!!



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