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吹コン2024 課題曲4①

更新日:2024年6月9日

関心が明らかに高い、吹奏楽コンクールの課題曲分析を一部公開していきたいと思います!

いつまで続けるかはみなさんの反応次第なので、1回きりで終わるかもしれません。笑


紹介するのはタイトルの通り、課題曲4番「フロンティア・スピリット」

この曲を選んだのは、今年は明らかにこの曲が多そうだから。

他の曲も良いのですが、曲者揃いなんですよね。。。


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では早速冒頭から見ていきましょう!


E♭durの明るい曲調で金管のファンファーレからスタートしますが・・・

冒頭8小節の中にいろんな要素が含まれ過ぎ・・・

曲の第1印象となる部分で、結果はここで決まってもおかしくないくらい重要!


まず、冒頭はmfスタートです。

参考音源を聴いてもわかりますが、冒頭のファンファーレとは言え、張りのある強い音色は必要ありません。

たっぷりの息で、余裕のある伸びやかな音色が欲しい部分です。

おそらくmfには強くなりすぎないといった意味が込められていると思います。


フルスコアを見れば一目瞭然ですが、トランペットは上行でチューバは下行しています。

音の拡がりが自然と音楽の拡がりにつながる構成。

このような場面ではやや音を押し広げるような演奏が必要になります。

単純にクレッシェンドでも良いこともありますが、今回は音の伸びやかさを増していくようなイメージです。

その理由が、3小節目のトロンボーンとチューバに記譜されている付点4分音符。

楽譜にはアクセントのみの指示ですが、ここはテヌート気味な音型が求められます。

この付点4分音符に向けて音価を伸ばしていくようなイメージが必要になります。

つまり冒頭からのアーティキュレーションは必然的にテヌートの意識が必要。


そしてその直後に待ち受ける罠!

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それが4小節目の8分音符。

1音目がテヌート、2音目がスタッカートの指示になっています。

フレーズ終わりだし?パーカッションも入ってくるし?ここは強く!

と演奏してしまうと残念な結果になります。。。

サブドミナントからドミナントに移行するのである意味自然な反応ではあるのですが、

ここ2音目は若干引きますね。

強く聴かせたいならここはアクセント指示でしょうし、フレーズを8小節で考えそのあとの展開をふまえてもここは抑えましょう。

他にも要素はあるのですが長くなるので割愛・・・(すでに疲れてきた)


そして罠はもう一つ。

2音目のスタッカート、この音価が重要になるでしょう。

曲全体に言えることですが、スタッカートが短くなってしまうと曲の雰囲気が台無し💦

冒頭の雰囲気を維持しつつ4小節目をきれいにまとまられるかが、曲の第1印象を決める重要な部分です。


もう少し細かいところでは、トロンボーンの1stと2ndの動きは気を付けたいところ。

冒頭はE♭durのきれいなハーモニーからスタートしますが、3小節目から急にユニゾンになります。

これはホルン・ユーフォ・チューバが入ってきて和声のバランスが変化するための対策なのかと思われます。

要は、冒頭はトロンボーンだけのハーモニーであったものが2小節目以降に音が増えていくことで音楽的な広がりを作っている訳ですが、その中で構成の変化も加えられている状態。

気を付けるべきはバランス。

冒頭のホルン~チューバまでは、1音ずつしっかりバランス調整していくことが必要です。



本当なら冒頭~練習番号Aくらいまで書きたかったのですが、かなりの量になってしまいそうなので今回はここで一旦終わります💦

後半は繰り返しとか出てくるので前半部分を理解するだけでも曲は変化しますよ!


反響が大きければ第2回目も頑張ってまとめたいと思いますので、

遠慮なく拡散してください!

そして、皆さんのご意見やご質問もお待ちしています!


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